ヒトハダ旗揚げ公演「僕は歌う、青空とコーラと君のために」公演延期のお知らせ
2021年3月4日(木)~3月21日(日)上演予定でした、旗揚げ公演「僕は歌う、青空とコーラと君のために」は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、公演を延期することになりました。
公演を楽しみにして頂いていたお客様へ、このような発表となり申し訳ございません。
先行販売でチケットをお買い求めいただいていたお客様へは、払い戻しの対応をさせて頂きますので、お手数ですがチケットぴあにてお手続きをお願い致します。
延期の日程に関しては決まり次第、公式HP及び公式Twitterにて発表させて頂きます。
以下、座長及び劇団員よりコメントです。
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人と肌が触れ合う事すら怖く、人の温もりが何度あるのか違う意味で気になる今、本来であれば芝居を通して僕達の、そして僕達も皆さんの温もりや、眼差し、呼吸、においを感じたかったです。
けどそれすら恐怖の対象となりソーシャルディスタンスにより人との距離感、そして作品との距離感さえ気になる現状においては、今回の旗上げ公演「僕は歌う、青空とコーラと君のために」は一度温め、人の肌の温もりを共有できる時に改めて旗上げしたいと思います。
劇場で皆さんと作品を通して抱き合える日を待ちながら劇団員一同より血を滾らせながら来る日に向けて精進してまいります。
座長 大鶴佐助
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二回目の緊急事態宣言を受けて、劇団員一同で協議した結果、劇団「ヒトハダ」の旗揚げ公演「僕は歌う、青空とコーラと君のために」を延期することとなりました。楽しみにして下さった皆様、申し訳ありません。僕たち自身、この決定が正しい答えだったかどうか迷っています。苦渋の選択です。
けれど、新型コロナの感染者は増える一方で、終息の兆しがまったく見えません。抜本的な防止策もない、今の政府の対応を見ていると、とても一か月で治まるとは思えないのです。
無理やり公演を打とうと思えば、打てたかもしれません。だけど、目に見えない不安に怯え、稽古を積み重ねることもできず、観客との交流もないままの公演が、はたして僕たちの船出にふさわしいかどうか……悩んだ末の、僕たちなりの決断でした。
新型コロナは僕たちに、多くの制約を強いてきました。感染を怖れるあまり、人と人との触れあいを遠ざけてきました。人と人との会話を奪ってきました。人と人との絆を断ち切ろうとしているのです。
演劇はもしかしたら、「不要、不急」を掲げる人たちにとっては、邪魔者かもしれません。心と体が触れあい、時にぶつかりあい、その一瞬の輝き、真実に、観客が笑い、涙することは、いちばん厄介で、困ったものにちがいないです。
でも、僕たちには、その触れ合いが……俳優、スタッフ、観客……すべての触れ合いが、必要なのです!僕たちは演劇を通して、人と触れ合い、人生の意味を、生きることの大切さを学んできたのです。人と触れ合うことで、僕たちは僕たちがたった一人ではなく、多くの人たちに支えられてあることを教えられました。そして、いつか僕たちも誰かの心に灯をともせるような芝居をつくりたいと、願いました。劇団名を「ヒトハダ」と名づけたのも、人の温もりを感じられる芝居でありたいという劇団員の思いからです。
「楽しい芝居がやりたい!」「納得できる作品をつくりたい!」……演劇に対する純粋な思いで、僕たちは所属劇団や事務所の枠を乗り越え、結ばれました。そして、旗揚げ公演に向かって、ただただ、がむしゃらに進んできました。今回の緊急事態宣言の曖昧さの中で、僕たちのこの熱い思いまで曖昧にしたくないのです。心折れたくないのです。もっともっと、がむしゃらに、もっともっと、自分たちの思いを、舞台にぶつけていきたいのです。どうか、それをご理解ください。
「中止」ではありません、あくまでも「延期」です!劇団として、ベストな状態で挑むためにも、来年に再挑戦する道を選びました。どうぞ、その時には、なにとぞまた温かいご声援をお願いいたします。
劇団一同、来年に向けてこの間も休むことなく、がむしゃらに励みたいと思っております。
コロナと健康に、お気をつけください。皆様と笑顔でまたお会いできる日を楽しみにしています。
劇団「ヒトハダ」
大鶴 佐助
浅野 雅博
尾上 寛之
櫻井 章喜
梅沢 昌代
鄭 義信